さて令和の現代病とはなんでしょうか??
平成ではIOT、物流の発達により、人やモノを運ぶコストが下がってきました。
結果として人はカラダを動かす必要がなくなり、生活習慣病を現代病とされてきました。
さて令和になった今ではどんな事が考えられるでしょうか。
下記の女性のビフォーアフターをご覧下さい。
これは30代女性のビフォーアフターです。生活強度は立ち仕事とデスクワーク。彼女には運動習慣はありません。
写真は左がビフォーになります。
頭は若干前に出て、腰は反っているのがわかるかと思います。肩こりや背中の張りが強く、腰痛を訴えています。
この姿勢はまさに現代病を象徴した体型といえます。
彼女は立ち仕事もある為、生活強度も高く肥満なりにくいですが、
これがデスクワークメインですとお腹周りがぽっこりとなってしまうのです。
この方には2つのストレッチと1つの運動をセルフケアとしてご紹介しました。
結果右のアフターのように5分でバランスが取れるのです。
紹介したものはインスタグラムの@PLAYGRANDにてご案内しています。
現代病は原因はPC・スマホによるスクリーンタイムの長時間化と交感神経の優位になります。
“Use it, or lose it” 使わなければ衰えるという鉄則
スマホの平均試聴時間は3時間5分だそうです。
通勤時のスマホ・仕事の休憩時間・就寝前・お風呂・トイレなど
スクリーンタイムはこれからもどんどん増えていくと考えられてきています。
「メモの魔力」の前田さんは以下のような言葉を残していました。
通勤時スマホを見ている時と見ていない時では脳の働きは全く違います。
見ていない時は前頭前野が活性化しています。それは人間が人間らしくある機能です
またスマホを見ていない、ぼんやりしている時には活発化する回路があります。
これを「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」といい、情報を整理する役割があります。
このDMNは、本を読んだり勉強したり、何か特定なことに目的を定めて考えているときは活動が低下し、反対に無目的で何も考えていない時だけ活性化しています。いわば脳がアイドリングしているときに、一番活発に働いていることがわかっています。
前田さんが電車に乗った時、頭が爆発するといったのは
様々な広告媒体や、そこに乗っている人間模様といったリアルな具体性が散りばめられており、前頭前野によって抽象化され、転用してしまう。
そういうスパイラルを生み出してしまうのです。
これがスマホの長時間化によって前頭前野は退化し、人間らしいクリエティビティだったり、感情をコントロールする力がなくなってくるのです。
名前が出てこなかったり、情緒不安定の場合は要注意です。
前頭前野の働きが鈍くなっているので、意識的にスマホを断った方がいいですね。
24時間闘っちゃってる!
現代病の原因はスマホの見過ぎと、自立神経の乱れが考えられます。
自律神経には内臓、動脈の収縮弛緩、ホルモンバランス、免疫、血圧、体温を意識をしなくても自動に調節してくれる神経
交感神経と副交感神経があり、交感神経は闘争、交感神経は逃走神経とも言われています。
アクセルとブレーキのような役割で、日中は交感神経が優位で、
夜は副交感神経が優位というのが理想的な働きです。
子供は理想的な自律神経の働きをしていて、日中はワーワー騒ぎ、夜はスヤスヤ寝ている。なんだか見ているとこっちも安心しますよね。
現代病と言われるのは交感神経優位な状態は長く続いている事や副交感神経レベルが低い事
が原因と言われています。
スマホの見過ぎ、睡眠不足、ハードワーク、長時間労働、また日本では少子高齢化・非正規雇用・終身雇用破綻など
不安定な要素が多く、緊張状態を生み出しています。そんな状態なので、現代ではカラダが緊張していることの方が多いのです。
↑上の表からわかるように交感神経優位な状態では呼吸が浅かったり、便秘だったり、逆によくお腹を壊したりします。
ではどのように副交感神経を優位にできるのでしょうか。
入浴するやたっぷり寝るだけではない。私なりのリラックス方法をご紹介します
①筋トレする習慣をつける
最も有効な方法が筋トレだと思います。
カラダは一定に保とうするホメオスタシス(恒常性維持)機能あります。体温が上がったりすると汗をかいて体温を下げようとする働きです。
自律神経も一緒で交感神経レベルが高くなると、反動で副交感神経レベルも高くなります。
筋トレはどのスポーツよりも短期的刺激が強く、交感神経レベルが一時的に非常に上がります。
上がった交感神経レベルは、その揺り戻しによって波のように副交感神経もレベルが上がるのです。
筋トレした後の脱力感や眠気はそういった影響です。
またカラダや脳を休める呼吸をマスターするにも筋トレは非常に有効です。
運動習慣ない方が呼吸から始めると感覚として分かりにくいのですが、ヨガやピラティスよりも筋トレは刺激が強く、呼吸筋にも刺激を与える事ができます。
呼吸筋の柔軟性や筋力が上がり、呼吸も実感しやすくなるのです。トレーニング前後では呼吸のしやすさは変わります。
②没頭できる趣味を作る。
今メディテーション(瞑想)、マインドフルネス、座禅などの流行していますが、それほど没頭できる瞬間が少なくなっていると言えます。
ここでは割愛しますが、
僕の考える没頭できる瞬間というのはどれだけ解像度を上げられるかどうかだけだと思います。
富士山の様子、雲のかかり方、枯れ葉の色など、写真が鮮明であればあるほど、細かい部分も分かります。
焚き火写真があります。火の揺らぎがいい感じですね。
ただ僕は「このメインの木はなかなか燃えにくそうだから、先に燃えやすい添え木をさしたんだろうな。下が炭っぽいから、BBQやった後に焚き火したんだな。この写真は向こうの人がボケて、手前が鮮明だからポートフォリオだけど、この火の揺らぎはスマホじゃ撮れないから、デジカメだな。」
なんて想像してしまう。
解像度を上げようとする時が没頭する時と言えます。
他の言葉で言い換えるとアンテナ•感受性•観察力になるのでしょうか
いろんな角度で切り取れる事を言うのかなと考えています。
この没頭している瞬間こそ人間らしい機能、前頭前野をバンバン活性化している瞬間なのです。
キャンプは没頭の連続です。火をつける、コーヒーを飲む。
…あれ?どーしよう?…
当たり前の事が初めての事のように大変です。前頭前野はフル活動です。
だから結論現代病を予防には筋トレとキャンプはマストです。